猿田彦
私が住むところでは、火葬場に行く途中に猿田彦神社があります。たぶん、火葬場より猿田彦神社のほうが早くできたと思いますが、通るたび不思議な感じがします。
猿田彦は異界を結ぶ神です。山の稜線の近くや、川のそば、辻などに猿田彦を祀る石や神社がたっていることがあります。はるか昔は山の稜線や川、辻などは異界、つまりあの世とつながっていると考えられていたようです。そこに祀る神は、この世とあの世を結ぶ猿田彦の神様になります。そんな猿田彦の神社が火葬場へ行く途中にあるのです。順序から考えると、火葬場が後から建ったとは思いますが。
そういえば、太宰府にも猿田彦の名前を彫った石を祀っていました。小さな川のそばや、辻の横などです。見ているだけでなにかワクワクしてきます。今度じっくり探してみようかな。