ハチの巣

生き物

洗濯物を干す場所の横に、アシナガバチが巣を作っているのを、母が見つけました。朝、早かったので、母バチ(女王バチ)が5ツ程の部屋の小さな巣に、覆いかぶさるように寝ていました。まだ巣を作り始めて2~3日くらいだと思います。
アシナガバチやスズメバチは巣が大きくなると、縄張り意識が強くなり、近づく者を攻撃するようになります。しかし、我が家ではこのハチは、ガの幼虫などを補食してくれる、お庭のお手入れ係でもあるのです。殺虫剤を撒かなくていいように、ガやチョウの幼虫を、程よく間引いてくれています。
そんないきさつもあり、巣が小さく、働き蜂のいない今、巣を取り除くことにしました。a大きくなってしまった巣の除去は難しいだけでなく、殺虫剤を使用する可能性が高いからです。女王バチがお出かけしていて、お家が無人(無蜂?)の時に、こっそりと巣を外すだけです。「ごめんよ~おかあちゃん。」と思いつつ、手で巣を取り除きました。巣の中には卵が4つ産みつけられていました。
しばらくして女王バチが戻ってきましたが、自分の作った巣がないので、うろうろと探しまわっています。もうしばらくすると、諦めて別の場所で巣を作ってくれることでしょう。
今はハチが冬眠からさめて、巣作りをはじめる季節です。アシナガバチやスズメバチの女王は冬眠からさめて、小さな巣を作ります。そして4~5個の卵を産卵し、育児もします。働き蜂が羽化したら、女王蜂は産卵に専念し、巣は8月頃に最大の大きさになるのです。まだ、冬眠からさめたこの時期、女王バチはリスクの高い行動はあまりとらないようです。
ミツバチとアシナガバチやスズメバチは冬眠の仕方が違いますので、ミツバチの場合は、この方法は使えません。ミツバチはコロニー全体で冬眠します。