さて、今回は秋の夜長といっても、もう冬は近いですが・・・に読んでみる本を。
まず、ポーラ・アンダーウッドの『一万年の旅路~ネイティブ・アメリカンの口承史』。本屋でこの本を見た時、とにかく気になって、その厚さもですが、言葉の持つ力のようなものに惹かれ、悩んだ末に買った記憶があります。
この本はイロコイ族に伝わる口承史です。永年暮らしたアジアの地からベーリンジアを渡りアメリカ大陸の五大湖の近くに居を構えるまでの物語。長い旅の中で、様々な知恵がうまれ、その知恵で構成されています。
さまざまな知恵は、今の私達にも通じるものがあり、考えさせられます。
次はリチャード・ネルソン著『内なる島~ワタリガラスの贈り物』。
私はカラスマニアです。だから読んだともいえますが、舞台がアラスカ、著者はコユコーン族と共に暮らした人類学者、写真が星野道夫、ということで、内容も見ずにWebで購入したいきさつがあります。とにかく面白かった! 肺に突き刺さるアラスカの冷たい空気、大地のにおい、トウヒの木をわたる風の音、そして餌を見つけたワタリガラスのかしましい鳴き声がそこにありました。その向こうにある永遠なるものの気配は、忘れていたもののようにすら感じます。
最後は私が大好きな、ジェーン・グドール(フィリップ・バーマン共著)著『森の旅人』と星野道夫著『ゴンベ』。本屋で見つけ、即購入! ジェーン・グドールはチンパンジー研究の第一人者と言ってもいい方です。その研究を通し、私達というものを考えた本です。この本には彼女が体験した、第二次世界大戦についても書かれています。しかしなんといっても、彼女の研究のフィールドであるゴンベの森についての記述が、本当に美しくすばらしい。そしてその美しさを写したものが写真集『ゴンベ』。星野道夫の写真は、その地の空気が入っています。

自分とはなんだろう、という疑問が頭をもたげた時、開いてみてください。永遠が目の前に広がったら、真実はすぐそばに。

一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史
内なる島―ワタリガラスの贈りもの
森の旅人 (角川21世紀叢書)
アフリカ旅日記―ゴンベの森へ
GOMBE―ゴンベ