読書

さまざまなこと(旧)

book本を読むことが好きです。最近読んだ本はダンテの「神曲」。しかし、キリスト教やヨーロッパの歴史の基礎知識が乏しかったので、イマイチ深く楽しめませんでした。

今読んでいる本は「今昔物語」と「菅家文草」と「楚辞」です。「楚辞」は中国の詩人屈原の漢詩集です。彼のストレートな表現が結構好きで、お気に入りは「山鬼」と「天問」です。「漁父」が有名ですけど・・・
「菅家文草」は菅原道真の書いた漢詩集です。彼の和歌はよく目にしますが、漢詩はなかなか見かけませんよね。一度読んでみたかったのです。まだ読みかけですが、道真の感受性の強さと、詩の表現の美しさに驚いています。
あと、漢詩ついでに李白や陶淵明も好きです。李白はあの誇大表現ともとれる、壮大なものの見方がいいです。陶淵明はやはり「帰去来辞」が大好きです。漢詩の中では一番好きな詩です。実はストレスなどで、精神的に追い詰められるとこの「帰なんいざ 田園まさにあれなんとす なんぞ帰らざる」の冒頭部分が頭によぎるんです。この詩が恋しくなると「ああ、ヤバイなぁ。かなりきてるな。」と思うわけです。そうなると、もう山にでも行って「帰去来辞」を心ゆくまで朗読するしか手はありません・・・
今、読んでみたいものは空海の書簡集。彼の文章をじっくりと読んでみたいものです。